ミラノで『アペリティーボ(Aperitivo)』を楽しもう♪

ミラノで『アペリティーボ(Aperitivo)』を楽しもう♪

イタリアでは夕食前に食前酒と軽食を楽しむ『アペリティーボ(Aperitivo)』という習慣がある。

夕食前に親しい人たちとオリーブやチップスをつまみながら軽く一杯というものから、大皿料理を好きなだけ食べることができるビュッフェスタイルまで、様々な軽食をお酒と一緒に楽しむことができるのだ。

ミラノでアペリティーボに欠かせないのが、「スプリッツ」というカクテルだ。アペロール(Aperol)というオレンジベースのハーブリキュールに白ワインとガス入りウォーターを混ぜたものを指す。アペロールの代わりにカンパリ(Campari)を使ったものを「スプリッツ・コン・カンパリ」と呼ぶ。ミラノの街を歩いているとあちこちのカフェで赤やオレンジ色の飲み物を飲んでいる人を見かけるが、それがとても洗練されて見えるのだ。

カンパリ・ソーダでも有名なカンパリは、1860年にガスパーレ・カンパリ(Gaspare Campari)によってビターオレンジや薬草・香草・樹皮などから抽出される独特な苦味のあるリキュールが作られた。レシピは今も門外不出なので謎のまま。およそ60種類以上もの原料からできていると言われている。そしてその息子のダーヴィデ・カンパーリ(Davide Campari)が「カンパリ」と命名し、それは現在もダヴィデ・カンパリ社へと続いているのである。

なお、カンパリの紅い色は以前は天然由来(カイガラムシ)のコチニール色素が使用されていたが、現在は化学合成で作られた色素を使用している。

一方、アペロールの方は1919年に2人の兄弟ルイジとシルヴィオ・バルビエリによって作られたオレンジとハーブのハーモニーが重なるリキュールだ。アペロールの方が若干甘くシトラスの匂いがあり、またアルコールも低いことからお酒に弱い人はこちらの方がオススメかもしれない。(アルコール度数はカンパリは25度・アペロールは11度)

昼さがりに、カフェでまったりおしゃべりしながら大きめのグラスを傾けている女の子たちを見ると、何だかとてつもなく幸せを感じてしまう。ミラノに出かけたら、ぜひアペリティーボを楽しんでみて欲しい。

カンパリ公式ブランドサイト
http://www.campari.com/ja

アペロール公式ブランドサイト
https://www.aperol.com/